断乳・卒乳のすすめ方②~お母さんのケア編

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おっぱいをやめるということ

おっぱいをやめるということは、
お母さんにとって
出産後おっぱいで赤ちゃんを育てる「お母さんの身体」から
毎月の月経周期での「女性の身体」にもどること。

身体にとっては大きな変化です。

妊娠・出産・産後と、大きくホルモンが変化する中で
もとのホルモンバランスに戻ることは、
自律神経系も影響を受けるので、注意が必要です。

もともとの
体調やホルモンバランス、血液の循環など
女性の身体は個人差も大きく、症状や感じ方も一人一人
違うものです。

出産によって、骨盤が整い
生理痛が軽くなった、月経前症候群の症状が良くなった
という方もいます。

授乳中は多くは生理がおこらず
卵巣が休眠中(排卵されていない)な状態がほとんどなので、
おっぱいをやめたら今度はできるだけもとどおりに
卵巣を休ませずに活動を再開できるようにしていくこと。
 
断乳によるお母さんのケアが、
次の妊娠や更年期にもつながっていることを知っておくことが大切です。
 
 
妊娠・出産・産後までのお母さんのケアや過ごし方によって、
将来に渡ってのお母さんの体調を整えることができる
チャンスでもあるのだということです。
 
 

お母さんの過ごし方

個人差がありますが、
授乳をやめて
一番つらいのはだいたいはじめの3日間がピークです。
 
 
その間は
・気にしておっぱいを何度もさわらない
・温めたり冷やしたりしない
 (冷えピタ程度かじゃがいも湿布はOK)
・靴下をはいて、足元は暖かくしておく
・温泉や長湯に気をつけ、
 つらいときには入浴はシャワー程度にする。
・焼肉食べ放題などの高カロリーなものに気をつける。
・仕事や旅行などハードなスケジュールはたてず
 つらいときには横になって過ごすようにする。
・子どもを抱っこできないほどおっぱいがはる人もいるので
 夫の協力や家族のサポートが得られる日を選ぶのがベスト。
  発熱や乳腺炎など、体調を崩して受診する可能性もあるので
 医療機関の休診日を考慮してスケジュールをたてること。
 
 

おっぱいのケア

おっぱいをやめる時に大切なのは

「乳管がからっぽの状態で
おっぱいをつくるホルモンの命令がとまること」

おっぱいがつまったのをきっかけに断乳するいうのは
乳腺炎やおっぱいのしこり、石灰化にもつながるので
避けたほうがいいです。
 
おっぱいがつまりがちで、しこりがある場合は断乳・卒乳と同時に
乳腺炎になることもあります。

なので、
個人的にはおっぱいをやめる前に、
日頃診てもらっている助産師やかかりつけ助産師に相談しながら
おっぱいをやめることを検討するのがいいと思っています。
 
 
 
おっぱいをやめるときのおっぱいのケアは
助産院や助産師によって、回数や日にちの設定など内容もがちがいますが
当院では

1 生理、ホルモンバランス、体調の管理と確認を行う

2 乳管クリーニングを行う
  ~おっぱいのつまりや炎症がないかを中心に
   日にちをあけながら数回(1~3回)に渡って、しぼる段階を決めながらケア
   (おっぱいが湧いてこないケアのしかた)
   はり方や痛みなど個人差があるので回数は人によってちがう 

3 自分で行うおっぱいのケアのしかたを指導
  ~乳がん自己検診のしかた
   おっぱいの血液の流れ、はりを整えるセルフケアのしかた

4 その他
  ~体調に合わせて体調管理方法(骨盤ケア、肩甲骨チェック)の指導

などが
おもな内容です。
 
 
 
妊娠・出産から頑張り続けてきたお母さんの身体
赤ちゃんを守り、ここまで大きく育てた、
本当にお疲れ様のおっぱいです。
 
  
  
これからもすてきな女性として、ママとして、妻として
まだまだ人生は続きます。
体調良く、うまく自分のからだと向き合い、
コントロールしていけるように。
 
 
 
応援していますよー!!(^0^)
 
  
 
 
あなたの住んでいる地域の
助産師については
こちらをご覧くださいね。
(北海道以外の情報は全国助産師会のHPで確認下さい)

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